とうとう観てしまいました。ラストコーション「色戒」。あなたはこれからですか?
誰も教えてくれないラストコーション「色戒」の秘密を、そっとお伝えしましょう。
とうとう観てしまいました。ラストコーション「色戒」。あなたも観てしまったんですね。えっ、これからですか・・・?はいっ、わかりました。ネタバレは最小限にとどめ、誰も教えてくれないラストコーション「色戒」の秘密と魅力をそっとお伝えしましょう。ここだけ。あなたと私だけの秘密です。
さて、2007年夏、第64回ベネチア国際映画祭。まるで疾風のように金獅子賞をさらっていったのがこの中国・アメリカ合作映画ラストコーション「色戒」。正式には、「LUST, CAUTION 色|戒」。last ではなく lust。「欲」だったんですね。「欲・警告・色・戒」。何やら意味ありげな文字が並んでいることにお気付きでしょう。この映画の鍵となる言葉たちです。
世界初のプレミア上映となったベネチア国際映画祭では、あまりにも過激な性描写がたいへんな話題となりました。「モラルへの挑戦」とメディアが評したラストコーション「色戒」。日本公開版は上映時間158分、R-18指定。欧米公開版と違い、当然にボカシがあるのは残念ですが、むしろ性描写以外の部分も、音楽も、当時の上海の街並みを再現した豪華な映像も存分に楽しむことができる映画ですからご安心してくださいね。
ラスト、コーション スペシャルコレクターズエディション
『ブロークバック・マウンテン』でオスカーを受賞したアン・リー監督、トニー・レオン主演で贈るラブストーリー。女スパイ・ワンと敵対する特務機関のリーダー・イー。死と隣り合わせの日常から逃れるように互いを求め合うふたりの愛を描く。R-18作品。
●特典DISC
メイキング/来日時独占インタビュー/来日記者会見映像/上海撮影現場独占インタビュー/世界各国予告編集/フォトギャラリー
ホンコンの映画スター「トニー・レオン/梁朝偉」は、どんなヒールを演じるのだろう。ラストコーション「色戒」のオーディションで1万人の中から選ばれたヒロイン、「タン・ウェイ/湯唯」は、どんな禁断の愛を表現するのでしょうか。
ラストコーション「色戒」の舞台は、1942年、日本軍占領下の上海。演劇部の学生から抗日運動へと身を投じる女スパイ、ワン(タン・ウェイ)は、トニー・レオン演じる日本軍傀儡政府の高官イー暗殺計画の最も重要で過酷な任務を遂行し、艶美でそして壮絶な運命を辿ることになります。
まず、ワン(マイ夫人)がイーを大胆に誘惑するシーン。ここは、最初に息をのむ場面かもしれません。誰も信用しないイーは、誘惑をまるで逆手に取ったかのようにワン(マイ夫人)をはずかしめ、これを機に二人の逢瀬が重なっていきます。3シーンで20分弱のボリューム。これが、ベネチア国際映画祭を騒然とさせた問題の性描写。イタリアではボカシなしの上映でした。観客はさぞ驚かれたことでしょうね。演じる二人も「命を削ったシーン」とコメントしたぐらいですから、各国のマスコミがこぞって書きたてたのは言うまでもありません。もしあなたがアン・リー監督だったら、どんな演出をするのでしょう。私だったら・・・。
ラストコーション「色戒」。一つだけ残念なのは、性描写でのワン(マイ夫人)の表情です。美しき女スパイが禁断の逢瀬を重ねるごとに敵であるイーに惹かれていく・・・。ストーリーとしてはこれでいいのですが、ワンの表情が最後まで痛々しい。禁断の河を渡り、昇りつめていく喜悦の表情、いわゆる喜びの表情に乏しいため、仲間を裏切りイーを助けるという不条理な愛が描ききれていないような感じがします。愛欲に溺れていくというよりも、初々しさ、痛々しさのみが強調されてしまいましたね。
しかし、ラストコーション「色戒」の中で、ワンの魅力は、実はもっと別のシーンで発揮されます。それは、演劇の成功に上気し、電車の窓から顔を打つ雨に微笑む場面。日本料理屋で、イーに翻意を促すかのように中国の歌を唄うシーン。もともと、可憐でチャーミングなタン・ウェイですから、これからがもっと楽しみというもの。次の映画ではまた、別の大人の女性を演じてくれることでしょう。
さて、あなたは誰とラストコーション「色戒」を観に行きますか。一人で?それもいいでしょう。彼氏?彼女と?それもいいでしょう。女性同士ですか?もちろんありですね。えっ、男同士・・・?!ラストコーション「色戒」。さあ、映画館に。
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「ブロークバック・マウンテン」でアジア人初のアカデミー賞監督に輝いた李安(アン・リー)監督の最新作「ラストコーション(色・戒)」の台湾版DVD。梁朝偉(トニー・レオン)と王力宏(ワン・リーホン)の共演や、大胆な性描写などで全世界から注目されている話題の映画です。ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。